「あんたって…可愛いのにほんと発言はバッサリだよね…。」
…ま、そこがサバサバして好きだけどさ…」


「ごめんごめん、ちょっと言い過」



きゅんきゅん



と、急に間の抜けるような音が鳴って、

明姫奈が咄嗟にスマホをタップする。





あ、これは彼氏からかな。





こんな性格だけど、明姫奈は私とちがって目がおっきくて口も鼻も背も小さくて華奢な、まるで少女マンガから抜け出たような美少女だ。

当然彼氏がいる。

しかもひとつ年上のイケメン。



「…ちょっとごめん、蓮。
呼び出し」


「ん、大丈夫大丈夫。
先食べてるね」