蓮の家から帰ってきた俺は、腹立ち紛れに家中のレトルト食品を食い漁って、そのままふて寝を決め込んだ。



着替えはしたけど髪を乾かすのすら面倒で、風呂にも入らなかったのが悪かったのかもしれない。





翌朝起きてみると、ひどい倦怠感に襲われて体温計で測ってみると、



38℃近い熱。



完全に風邪をひいていた。





ああ、もう踏んだり蹴ったり…。





あちこちひっかきまわして、ようやく風邪薬を飲むと、最後に風邪を引いた数年前のうろ覚えの記憶をたよりに、寝込む準備をする。



最後に学校に連絡をすると、俺はベッドに倒れ込んだ。





あーしんどい…。



昨晩のイタイ行動で心がしんどいのに、その上身体までしんどいとは…神様、これは罰かなんかですか??





なんで俺、あんなことしちまったんだろう…。



どんなに思いつめても、キス以上はしないって誓ってたのに…。





けど、蓮も蓮だ…。



思いの外抵抗が弱かったから、つい堪えられなくなって、



しかも、あんなに気持ちよさそうに受けるから、どんどん歯止めがきかなくなってしまった。





絶対に初めてなはずだろうに、俺のリードについてこようと健気で…、



それでいて、一回一回ついばむごとに、いちいち初心な反応してきて…。





あーもう、

思い出しても、可愛すぎて死にそうになる。