「ほんとに気づかなかったのかよ、 俺の気持ち」 うなだれるしかない。 どうして気づかなかったんだろう。 近過ぎて、それが当たり前すぎて、想像することもなかった…。 「じゃあ、おまえのその無自覚のせいで、俺がどんなにしんどい思いしてきたかも知らないんだな。 あーあ、最低。 なんでこんな鈍感女、好きになっちまったんだろ」 「なによ…勝手に好きになったのはそっちじゃない」 「へぇ、そういうこと言うんだ」 鋭い目が光る。 長い腕が壁に手をついて、私を閉じ込める…。