「…気づかなかったおまえが悪い。 もう…我慢なんかできねぇんだよ」 「もうすぐ美保ちゃんが帰ってくるよ…!? こんなところ、見られたら…!」 「帰ってこない」 「…?」 「おばさんは帰ってこねぇよ。 今夜は、絶対に」 不吉さを感じさせる断言を聞いた瞬間、リビングに電話が鳴り響いた。 スマホじゃない。 リビングに置いている家電からだ。 こんな時間に、家に電話? 美保ちゃんだ…! 思わず身を起こそうとすると、すっと重みが遠のいた。