「ふふふ。
今日も相変わらずクールだよねぇ、蒼くん」


「はぁ?」



ムッとなる私を、明姫奈のくりくりの目が上目使いに見てきた。



「さっきだって、パシってパンをゲットした時、『きゃークールぅ』って女の子たちが悲鳴あげてたじゃない。
気づいてたでしょ?」


「いやいや…
たかが焼きそばパンゲットに、きゃーもクールもないし…」


「もう、冷めてるなぁ、蓮は。

知ってるー?
蒼くんって、女の子たちから『クールビューティー』なんて呼ばれてるんだよ?
ふふ、けっこう合ってるよね!
他の男の子とちがって、落ち着いててよゆーある感じだし、しかもあの顔だもんね!」


「へぇー」