その日の放課後。
「藍川さんっ。」
校門を出ようとした時、突然聞き慣れた声に呼ばれた。
声のする方を振り返ると、そこにいたのは…
「立花くん!?」
会うのは、3週間ぶりだった。
「ごめん、突然。部活で忙しくて全然会えてないから、時間ある時に会いたくて。」
そう言うと、照れたように笑った。
「今日、久々のオフなんだけど、付き合ってくれない?」
久しぶりのこの感じ、なんか和む。
「うん!」
すると、立花くんは突然私をじっと見つめながら、首をかしげた。
「ねえ、なんかあった??目、赤い。」
「え…、そうかな。」
忘れてた。
今日は朝からずっと泣いていて、目の腫れも赤みも全然引かなかった。
会いにきてくれた今日に限って…
私は必死に誤魔化してみるものの、なかなか疑いの目は避けられなかった。
