「三浦まで来てくれると思わなかったよ。」
まだ授業中にもかかわらず、心配して抜けて来てくれた二人。
沙耶が一人でくると思っていたら、一緒に三浦まで現れたから驚いた。
校舎からも校庭からも、ちょうど死角になっているこの場所。
サボるには最適。
地べたに座りながら、私は朝耳にした噂のことを思い出していた。
「ちょ、里沙子が犯人!?」
そして、そのことを聞いた沙耶は、動揺したように目を見開いた。
でも、あまり腑に落ちていないようで…
「たしかに体育祭の件といい、沢田晴人のことでいろいろ言いたくなるのは里沙子かもしんないけど。」
そう言って、うーんと唸っていた。
でも、信じられないのは同じ。
「私もね、変だと思ったの!」
卑怯なやり方に怒って、相手を一喝してくれた矢崎さん。
私は助けてくれたあの時のことを思い出した。
