沢田くんを探してここまできた時、ちょうどこのベンチにだけ日の光が差し込んでいた。
その時は特に気にもとめていなかったけど、そういうことだったんだ。
「空、好きなの?」
「んー、名前にも" 晴れ "って字入ってるだろ。だからってわけじゃないけど、なんか通じるもの感じて、いつの間にか空見ると落ち着くようになってた。」
私は、思わず彼を見つめた。
あまりにも驚いて、目が離せなかったんだ。
「おい、キャラじゃないからってひくなよ。」
そう口を尖らせて、恥ずかしそうに頭をかく。
でも、ひいてなんかない。
こんな一面があったなんて知らなくて…
今まで私が見ていた彼は、偏見混じりの一部分だったのかもしれない。
そう思った。
