ひなたぼっこ



「でも、誰がやったんだろ。」

「え、聞いてないの?」

ある女の子がそう言うと、次に出てきた名前に驚きを隠せなかった。


「その犯人、矢崎 里沙子だって噂だよ?」


その瞬間、思わず自分の耳を疑った。

私がいることに全く気づく様子もない女の子たちは、ひたすらその話題で盛り上がる。

しかし、もうそんな会話など耳に入ってこず、ただただ動揺していた。


あの嫌がらせの犯人が、矢崎さん…?


少しして、始業のチャイムが鳴ると、彼女たちは姿を消した。

そうして誰もいなくなったことを確認し、私はゆっくりと個室をでた。

ぐしゃぐしゃになった顔を鏡で見ながら、思わずため息をつく。


だけど、本当に矢崎さんが…?

どうしても信じられなかった。