目の前にある自分の机。
私は、何も言葉が出なかった。
そこには、漫画で見るような落書きが一面に書かれている。
少し薄くなり、こすれている箇所もあって…
きっと私が来る前に、沙耶が消そうとしてくれていたんだと思う。
視界がだんだんとゆがんできて、目からは大粒の涙がこぼれ落ちる。
「ひなた…。」
そして私は、たまらず教室を飛び出した。
後ろから沙耶と三浦の声が聞こえるのも気に留めず、そのままトイレへと駆け込んだ。
ちょうど中には誰もいない。
個室に入って座り込むと、あふれて止まらない涙をぬぐい続けた。
今まで、中学でも高校に入ってからも、小さい嫌がらせすら経験してこなかった。
それなのに、いきなりこんな典型的ないじめ。
戸惑うしかなかった。
