ひなたぼっこ



体育祭は、沢田くんが参加したことで大盛り上がり。

あれからすぐにリレーに参加して、すごい活躍を見せた。


「あいつ、部活入ってないくせに速いな。」

競技を終えて戻ってくると、三浦は驚いたようにそう言っていた。

バスケ部で一番速いからとアンカーを任されていたけど、三浦にバトンが回って来た時にはもう差がついていて、余裕の1着。

その前を走った沢田くんが二人抜きをして、その時の歓声といったらすごかった。

特に、女の子たち。


「あいつ何でもできてムカつくわ。」

そう言いながら笑っていた。


でもその時の私といえば、さっきの庭園のことで頭がいっぱいだった。

矢崎さんを見つけた時。

あ、私じゃなかった…って純粋に思った。

でしゃばって沢田くんのところへ行ったけど、その役目は完全に幼馴染みの矢崎さんだ。