「ちょ、ちょっと、意味わかんない!」
沢田くんと、デート??
この人ますますおかしい。
「だって、出てほしいんでしょ?」
混乱する私に、そんな余裕の表情を浮かべる彼。
でもいくら出る条件だと言われても、立花くんがいるのにデートなんてできるわけがない。
「でも、私彼氏いるから!」
そう言って断ろうとするものの、沢田くんはまったく動じない。
「心のこもってない、ただのお出かけだと思ったらいいでしょ。」
そう言われて、ポカンとする私。
「ん、決まり!デート楽しみにしてるよ、ひなたちゃん。」
沢田くんはすました顔でそう言うと、腕を思いっきり伸ばしながら歩いて行った。
しかしその直後、最後の言葉にひっかかった。
「は?ひなたちゃん!?」
今まで、あんたあんた言ってたのに。
名前、知ってた…?
私はクスクスと笑う後ろ姿を見て、やられたと思った。
