私は、思わずその後ろ姿を追っていた。
無駄に広い校内の敷地には、庭園がある。
校舎の脇にはそこにつながる道もあって、沢田くんはそこに入ったように見えた。
行ってどうしようとか、そんなこと何も考えていなかった。
ただ体が勝手に動いていたんだ。
「すごい、きれい…」
こうゆうところがあるというのは聞いていたけど、実際に入ったのは初めてだった。
手入れがし尽くされたその場所は、色とりどりの花や木々で覆われていた。
周りを見渡しながら進んでいくと、日差しが差し込む一つのベンチがあった。
そしてその上には、寝転がる人がいる。
私は引き寄せられるように近づいて、ベンチの前で立ち止まった。
