「名前、聞くの忘れてた。」
何を言い出すかと思えば。
何もかも唐突すぎて驚いてる。
「へえ、知り合い?」
沢田くんは驚いたようにそう言った。
でも、知り合いなんて言えるほど話したこともない。
ついこの前、初めて話したんだもん。
そう思っていると、突然矢崎さんの声が教室中に響いた。
「この前さ、ハルとの噂のせいでどっかの誰かに呼び出されててねー。」
そう言いながら、目線は私を呼び出した女の子たちの方へ向く。
「ハルのせいだからね?かわいそうに。」
そして、ニコッと微笑む。
沢田くんはそう言われると、あからさまに目をそらした。
「ん?…あいかわ ひなた?」
すると突然そう言われて、思わず「え?」と聞き返してしまった。
