立花くんとの、初めてのキス。
頭が真っ白になり、何も言葉が出なかった。
固まっている私を見て、立花くんは大きくため息をついた。
「こんなん下心見え見えだよね、ごめん。」
私はなんて言ったらいいかわからず、ただ黙って俯いていた。
「キスするのも、家に呼ぶのも、藍川さんが俺のこと好きだって思えるようになってからにしよう、って決めてたのに。ほんと余裕なさすぎ…。」
そう言う立花くん。
余裕って、なんのことだろう。
今日は少し様子がおかしい。
「どうしたの…?」
すると、立花くんは言いずらそうに背を向けて、小さな声で言った。
「なんで、いつも三浦くんがいるんだろう。」
