「おじゃましまーす…。」
私が降りるひとつ前の駅で降りて、少し歩いた先にあった一軒家。
立花くんはカバンから出した鍵で開けると、「どうぞ」と言って家の中へ入れてくれた。
それから二階の部屋に案内されて、立花くんは飲み物を取りに行ってしまった。
一人残された私はどこに座っていいかわからず、リュックを背負ったまま立っていた。
「あ、いいよ。そこらへん座って?」
二つのグラスを持ちながら戻ってきた立花くんは、そう言って床に座り込んだ。
私はとりあえず、すぐ側にあったベッドの上にちょこんと座る。
すると少しの沈黙の後、立花くんが突然私の横に移動してきた。
「ん……。」
そして、不意に唇が重なった。
