「じゃあ二人ともまたね〜」
私はそう言って手を振ると、待っていてくれた立花くんの元へ小走りで近づいた。
「お待たせ!」
「うん、じゃあ帰ろう。」
付き合って2週間ほどが経ち、特に何事もなく過ごしている。
「ねえね、今日時間ある?」
歩きながら、突然そう言ってきた立花くん。
「ん?あるけど、なんで?」
突然誘ってくるのは珍しい。
いつもは前もって聞いてくるのに…
そんなことを思っていると、立花くんは肩から落ちかけたカバンを掛け直し、静かに言った。
「じゃあさ、俺ん家…こない?」
私は思わず目が点になった。
俺ん家、って…
立花くんの家だよね?
「今日親遅いから誰もいないんだけど、どうかな?」
私を見てそう言う彼に、ゆっくりと頷いた。
でも立花くんの家に行くのは初めて。
心の準備ができてないよ…
