ひなたぼっこ



「藍川さん、ちゃんと向き合ってくれてありがとう。いきなり呼び出してごめんね。俺、先に帰るよ。」

そう言う立花くんはおもむろに立ち上がり、悲しい背中を見せながら歩き始めた。

そんな後ろ姿を見ていたら、最後に自分の気持ちを伝えておきたくなった。


「私、立花くんとデートしたり電話したり、楽しかったよ!」

少し歩きだした立花くんに、私はそう叫ぶ。

そして足を止めて振り返る彼に、またさらに言った。


「でも、やっぱ会ったばかりだし。何も知らないし、中途半端な気持ちのまま付き合うとかできなくて…。」


立花くんは、混乱した様子。

それもそうだ。

自分でも何してるんだかわからない。

最後にこんなこと言って、気持ちに応えられてないくせに、言い訳ばっかり。

私は、ずるい…


自分の言ったことを反省した。

すると、座っている私をじっと見上げる姿があった。