立花くんは一度大きく深呼吸をすると、拳にぎゅっと力が入った。
「俺と、付き合ってください。」
真剣なその言葉に、私は答えなきゃいけない。
でも、出会って間もない人を、そんな簡単に好きかなんて結論はすぐに出たりはしなくて…
「ごめんなさい…。」
私は彼にそう伝えた。
「やっぱり、そうだよね。」
立花くんの声はあきらかに元気をなくしていて、大きく息をはいた。
「ごめん。」
私はただただ俯いた。
「いや、ダメ元だったしさ。そんないきなり付き合うなんて無理な話だってわかってる。」
立花くんはそう言って笑顔を見せた。
でも、すごくつらそうな彼を見て、何も言えなくなってしまった。
