「あ、三浦っ」
背が高くて、明るい茶髪の容姿で、小学校からの友達。
三浦 悠。
かっこよくて優しいから、結構モテるみたい。
告白されてる場面もよく見たし、バスケ部に所属していて、ファンの子もたくさんいる。
小、中のメンバーはだいたい変わらなかったけど、高校まで一緒だとは思わなかった。
見かけた時には驚いたなあ。
これを、腐れ縁っていうのかな。
「あー、走ったわー。」
「これ乗れなかったら遅刻確定だったよね。」
「それな。しかも初日から…」
壁に寄りかかり向かい合いながら、そんなことで笑っていた。
「そういや、こないだの土曜さー………」
「えー、うっそ!あのお爺ちゃんまだやってたんだ!それは笑う!」
小学校から一緒だから、地元の些細な話とか、そんな他愛もない話ばかりしている。
前まではちょこちょこ話すくらいで、そこまで仲がいいって感じではなかったけど、高校に入ってからは結構仲良くなった。