「待ち合わせどこなん?」
「駅前…」
「まじ?」
高校で使っている駅につくと、私たちは電車から降りた。
そして改札を通りながら、辺りをキョロキョロと見渡してみる。
「どれ?」
三浦は私の横に立つと、気になるようで一緒になって探し出す。
「あ、いた。」
正面の時計台の前に立つ一人の男の子。
私のその声に反応し、同じ方向を見た。
「へー。」
すると、立花くんも気づいたようで、こっちに向かって歩いてきた。
「やばい、どうしよ。」
「ま、気楽に楽しんでくればいいんじゃね。」
気持ちをほぐしてくれるように、三浦は優しくそう言った。
そして、私の頭を撫でるようにポンポンと手をのせると、「じゃっ」と言っていなくなってしまった。
その後ボソッと、「カッコ悪…」なんて言っているのも知らずに、私は自然と笑顔になっていた。
