「なに、今日が例のデートの日?」
外を見ながら、不意にそう言われた。
なんで知っているのかと、不思議そうに三浦を見る。
「いや、目の前で話されたら、聞きたくなくても聞こえるわ。」
たしかに…。
そう言われて、納得した。
あの時、話に夢中で全然気にしていなかったけど、たしかに沙耶の後ろの席は三浦の席だった。
「緊張するー、どうしよう。」
電車が駅に近づくたび、緊張が高まってきた。
「別に初めてじゃないじゃん。」
「そうだけど、もう一年も前!久しぶりすぎるよー」
私にだって、彼氏がいたこともあった。
デートだって経験はある。
だけど、やっぱり緊張はするよ……
