「じゃあ、とりあえず一回だけ…。」
私は小さな声でそう言うと、キラキラした目でパッと顔を上げた。
「まじで!?」
「うん…。」
そして頷くと、彼はガッツポーズをとって後ろにいる二人にVサインを見せた。
それを見て、隠れていた二人も喜んでいる。
「あ、えと、じゃあ来週の日曜!ここの駅前に1時!って、空いてますか…?」
声がだんだんと自信をなくしていくように、不安気な顔でそう言った。
そんな姿をみて、こうゆう人いいな。って少し思ってしまった。
「うんっ、いいよ。」
そう答えると、また喜んでいる。
私は申し訳ないながらも、バイトの時間が差し迫ってきて、その後すぐに別れを告げた。
立花 広輝くん、か…。
