「よかったー、一瞬速攻で断られんのかと思ってすげえ焦った。」
そう言う彼に、思わずクスッと笑ってしまった。
なんか、すごい一生懸命な人だな。
そんな印象だった。
「あのさ、よかったらさっきの言葉忘れてくれないかな…。」
「え?」
「さっきは焦って付き合ってください、なんて言っちゃったけど。本当は俺のこと、もっと知ってもらってから言いたかったんだ。」
すると、もう一度片手を差し出して、今度はこう言った。
「俺と、デートしてください。」
最初はいきなりすぎて、なにこの人って思っちゃったけど…
黒髪で、あまり背が高いとは言えないけど、すごく優しそうで、誠実そうで…
何より真剣だった。
そして、とっても良い印象を受けた。
