帰り道。
私はいつものように同じ道を歩いていた。
音楽を聴きながら、一人駅へと向かっている。
すると突然、知らない人に呼び止められた。
制服を着ていて、多分ここら辺の高校だったと思う。
奥の方の木の陰には、二人の男の子が隠れているのが見えた。
「あのー…」
なにも話し出さないその人に、私は思わず声をかけた。
すると、意を決したように生唾を飲むと、スッと片手を差し出して言った。
「好きですっ、付き合ってください!」
私は思わず、ポカンと口を開けた。
好きです?
付き合ってください?
私は訳もわからず、ただただ混乱していた。
困って黙り続けていると、男の子は慌てて出していた手を戻した。
「あ、いや、ごめんっ!知らないやつから好きです、何て言われても、は?ってなるだけだよね。」
そう言って、恥ずかしそうに笑った。
