「あー、私そろそろ帰ろうかな。」
彼女だって勘違いされたら、三浦に申し訳なかった。
違うのにそう思わせちゃっても、あの子たちがかわいそう。
「は、なんで?」
「バイト、ちょっと早く行かなきゃいけないの忘れてた!」
本当はそんな用事ないし、まだ少し時間があるけど、行った方が良さそう。
「あー、そーなの。もう暗くなってくるし、気をつけろよ。」
立ち上がりながらそう言う三浦が、少しおかしくて笑みがこぼれた。
「なんだよ。」
そんな私を見て、不快そうな顔をする。
「いや、なんか、ごめんっ。三浦がお父さんみたいなこと言うから、おかしくて…。」
クスクスとおかしさがこみ上げてきて、なんか笑えてくる。
「お前っ…。じゃあそのお父さんが、大事な娘を送り届けてあげましょうか?」
そうお父さんキャラになりきったように言う。
全然似合ってないけどっ
「はいはい。お父さん、いってきます。」
そんな風に冗談を言いながら、笑って手を振った。
