「いやー、このメンバーに、俺らまできちゃってよかったのかなー。」

「なんか、場違い感…??」

パラソルを広げ、みんなで場所取りをしていた時、三浦の横で申し訳なさそうに立つ二人が呟いた。

「なんでだよ、俺から誘ったんじゃん!」

そう言って一人の肩に手を置く三浦。


彼らはクラスメイトで三浦とよくいるお友達。

田坂くんと遠野くん。

クラスの中でもムードメーカー的存在で、結構目立っている二人。


人数は多い方が楽しいだろうってことで、補講の時にちょうどいたこの二人を誘ったんだ。


「そんなこと言ったら、私だけ他クラスだよ?そっちの方が場違いじゃない?」

座ってシートを広げながら、見上げてそう笑いかける矢崎さん。

二人の顔は真っ赤になって、顔を思いっきり横に振った。