「沙耶ー、練習再開するよー!」
「はーい、今行きまーす!」
しばらく話していたら、沙耶は先輩に呼ばれてすぐに戻っていってしまった。
「暇になっちゃった。」
ボールの音やバッシュの音が響く中、一人ぽつんと取り残された。
バイトの時間まで暇だから、沙耶に付き合ってもらおうと思ってきたのに。
そんな暇はなさそう。
…帰ろう。
そう思って外に出ようとしたら、
「あれ、藍川?」
すれ違った人に名前を呼ばれた。
止まって後ろを振り返ると、「よっ」と片手をあげる三浦がいた。
「なにしてんの?」
そう言いながら、私の方へと近づいてくる。
「あー、ちょっとぶらぶらと…」
「ふーん。」
すると、壁に寄りかかりながら座り込んだ。
「ん?なに?」
まだ部活中のはずなのに、みんなの方には戻らずに私の横にいる。
