「へえー。」
あまりにもサラッと言われたもので、反応がしきれなかった。
幼馴染みで、幼稚園からずっと一緒で…とよく聞いたことはあったけど、家まで隣だとは驚いた。
これぞ本当の幼馴染み、か…
「さすがにあの状態じゃ、一人にさせらんなかったよなー。」
ボソッとそう言うと、すぐにハッとしたような顔をして、唇をかんだ。
やべ…
そして、そんな呟きを私は聞き逃さなかった。
今の発言に、何か問題でもあったのか。
でも沢田くんの表情は、少し意味ありげに見えた。
なんだったんだろう。
「どうかした?」
「や、なんでもない。」
沢田くんはその後、何も言わずに教室へと入っていった。
実際もやもやとして不思議に思ったものの、これ以上は踏み込んではいけない気がして、なにも言えなかった。
