次の授業は、移動教室。
教科書とノートを手に取り廊下へ出ると、真っ先に沢田くんと目があった。
私は思わず目をそらし、沙耶を探した。
でも、今日は日直で先に行ったのを思い出して、タイミングの悪さに肩を落とした。
そうして気づけば、沢田くんは目の前に。
とっさに教科書で顔を隠した。
しかし、いとも簡単にとられてしまい、ばっちりと目があう私たち。
「ねー、なんで朝から俺のこと避けてんの?」
「え?いや、そんなこと…」
そう言いかけて、ふと我に返った。
土曜のことを知らなかった昼までの私は、沢田くんのことを避けていてもおかしくない状況だった。
約束をすっぽかされたのはこっちだ。
逆にどうしてこの人が堂々としてるのか。
そう思ったら腹が立ってきて、私はキッと睨みつけた。
