すると、次に出てきた言葉に驚いた。
「お願い!私と席変わって!」
そう言って、顔の前で手を合わせられた。
「え?」
「席近かったら、またなんか言われるかもしれないでしょ?だったら変わった方がいいと思わない??」
そう必死に頼む彼女の目を見ていたら、この子はきっと沢田くんのことが好きなんだ。
そう思った。
「うん、いい…」
いいよ、と言いかけたその時。
「不正はダメなんじゃーん。」
そう言って、背後から彼女の頭にポンっと手を置く男の子が現れる。
顔を見て驚いた…、沢田くんだ。
置かれた手にビクッと反応した彼女は、振り返ることもできず、顔を真っ赤にして動かなくなってしまった。
そして、恥ずかしくなったのか、一目散に走って行ってしまう。
沢田くん効果、絶大。
