「藍川への嫌がらせ、犯人お前だって噂だけどさ…」
そう、俺が話したかったのはこのこと。
今日はどこにいてもその話で持ちきりだった。
だから嫌でも耳に入ってきて、藍川に聞く前から噂のことは知っていた。
まあ、西原はそういうのに興味なさそうだし、知らなかったみたいだけど。
「でも、お前やってないだろ。」
そう言うと、矢崎はぴたっと動きを止めた。
そして目をまん丸くして、俺をじっと見つめた。
「なんだよ。」
あまりにも予想外的な反応をするから、こっちまで戸惑う。
でも、間違っていない自信はあった。
「私、てっきり…嫌がらせなんてやめろって言いにきたんだと…。」
そう戸惑っていた。
