それから、俺たちは近くの空き教室へ移動した。
「誰もいない教室って、告白にはぴったり。」
ふざけたようにそんな冗談を言いながら、あとから入ってくる。
「て、違うよねー。」
そしてすぐにそう言って、笑った。
「いや、あのさ。」
俺はなんと切り出していいか分からず、悩んでいると、矢崎は近くの椅子に座って言った。
「何で呼ばれたのか、なんとなく気づいてたよ。私、そんなに鈍くないから。」
そして、こっちを向いて微笑んで見せた。
「じゃあ、単刀直入に聞くよ。」
俺が何のために矢崎を呼んだのか。
何の話をしようとしているのか。
全て分かっているみたいだから話は早い。
