お嬢と狼男



「なんか、走って来てね!?」



俺がそう気付くと、

朝陽が耳を立てよく聞きなおす。











__カタカタカタ













「あ、走ってるねぇ」

「だろ?」



音はだんだん近付いてきて、

もうすぐそばまで来ていた。






「あ…」

「あ…」



俺と朝陽は、

走ってきた人物に

しばらく見惚れていた。


何故か判らず、

向かってきているのは

とてつもなく美人の女の子。



美人好きの朝陽は、

当たり前のように

口を開けて見ている。