俺は、恋なんてした事なかった。


恋なんて、したくねぇって思ってた。


恋なんて、クソだと思ってた。


恋なんて、意味知りたくなかった。



でも、俺はしちまったんだ。





それは、俺たち一族の掟を破り、

絶対結ばれることのない、

許されない恋だった。




でも、

だからこそ、

俺は愛したくなってたんだ。




たとえ、

叶わなくても…

許されなくても…

恨まれても…

憎まれても…

愛したかったんだ。


守りたかったんだ。