「え、えぇ…まぁ多少は……。」 柔術に関してはかなりの経験を積んできたが、己の力を過信したくなかったのであえて控えめに言っておく。 それに、普段欠かさず剣術の稽古をしている彼らの方が強いだろう…。 「そうなのか!今度稽古付き合ってやるよ!」 「よろしいんですか!? ぜひ、ご指導お願いします!」 そうこうやっている内にどこからか 「ほう。 そいつぁいい事を聞いたな。 ところでお前ら………。 いつまで待たせんだ!!!!!」 と土方副長の怒声が屯所中に響きわたったのだった。