私は急に頭を撫でられた事と、父を褒めてくれた事が嬉し恥ずかしくて、顔に熱が集まる。
「早く着替えないと皆を待たせちまうな。
あ、えー…っと…着方分かるか??」
と藤堂先生は少し気まずそうな声で聞く。
「え……?あ………!!だ、大丈夫です!1人で着れます!」
そういう意味か〜〜〜!と心の中で焦る。
皆さんはまだ私が柔術を習っていたことを知らないから、着方がわからないと思ってるんだ!
普通の女子は袴なんて着ないものね…。
「実は私、柔術を嗜んでいるので、袴には慣れているんです。
その…、ご心配をおかけしました…。」
少し赤くなりながらペコリとお辞儀をすると、今度は藤堂先生が目を丸くした。
「そうなのか!?全然そんな風に見えないな……。
今度稽古してるとこ見せてくれよ!」
彼がニカッと笑うと、私もつられて
「ぜひ!」
と微笑み返した。
