私たちが話していると不意に
「あれ?なんの騒ぎ?」
「副長…なにごとですか。」
と二人の声が聞こえてきた。
目線を障子のほうへ移すと、顔を洗ってきたのか、
首から手ぬぐいを下げた二人の男が立っていた。
「総司!斎藤!いいとこに来たな。」
と言うと近藤さんが2人に手招きをする。
「二人はいなかったから知らないだろうが、昨夜うちの隊士の怪我の処置をしてくれた御堂優月くんだ。
本日から、壬生浪士組の隊医兼トシの小姓をしてもらう。」
「はじめまして。御堂優月と申します。
昨夜浪士に絡まれていたところをあちらのお三方に助けていただいた者です。
江戸で蘭方医をしていたので、何かとお役に立てると思います。
これからよろしくお願いいたします。」
その後、土方さんに詳しい事情を説明していただいた。
「秩序を守るために男装してもらうが、こいつぁ女だ。
このことは平隊士には言うなよ。
それと芹沢派にもだ。」
土方さん…いえ、土方副長が言い終わると
総司と呼ばれた青年がジロジロと私を見る。
「ふーん…君お医者さんなの??」
「はい。」
何だろう…少し嫌な感じの言い方だ…。
「それにしては若いね。
僕と同じくらいじゃない??」
「18です…。」
「ふーん…1つ下か…
君に務まるのかな〜?
まあ頑張ってね。
あ、俺は沖田総司。よろしくね。」
