「優月〜起きたか……ってあれ?なにこの状況…。」
「藤堂さん…永倉さんに原田さんも…」
あ..
そうか...ここで働くとなったら呼び方も改めなくてはならないな。
近藤さんが咳払いをして三人の方へ向くとニカッと笑い私を紹介した。
「えー、今日からこの壬生浪士組で隊医兼トシの小姓として働くことになった御堂優月くんだ!
三人とも、早速だがあとで御堂くんに屯所を案内してもらえるか?」
「隊医ぃ?!」
「小姓?!」
「おいおいどうなってんだ…?!」
「まあまあ落ち着け…!
実は彼女は江戸で医者をしていたそうだ!
秩序を乱さないためにも男装はしてもらう!」
「男装!?」
「医者?!」
藤堂先生と永倉先生は目を見開く。
「実は……」
と先程話したことを伝える。
「そうか…。大変だったな…。」
「そいつら許せねぇ……!!」
「で、でもよ…あの人にはどうやって説明するんだ…?
男装するにしてもこいつは女だし…」
原田先生が人目をチラチラ気にしながらこそりと言う。
「むぅ…それは…だな…」
近藤さんがチラリと土方さんを見ると、彼はハァ…とため息をつく。
「あの、どなたのことを言っているのですか…?」
土方副長が私に目線を移し、冷静に言う。
「ここのもう一人の局長、芹沢鴨という男のことだ。
奴は酒癖が悪く、しかも癇癪持ちの、とにかく面倒くせェ人だ。
いいか、お前、絶対に女だってバレるなよ。
自分の身の安全を考えるならな。」
「はあ…。」
芹沢鴨……どんな人だろう…。
