これからの時代はそう簡単に仕事は手に入らないだろう。
ましてや...私の両親のように何時何が起きてもおかしくない。
男装して男所帯で暮らすぐらいで弱音を吐く訳にはいかないのだ。
「はい。仕事が貰えるのなら、喜んで。」
私が返事をすると、土方さんはニヤリと笑い、
「決まりだな。」
と近藤さんと顔を見合わせた。
「お前は隊医としての役目と俺の小姓をやってもらう。
まあ飯炊きやら掃除云々だ。」
お前は女だし戦前には出せないからな。
と土方さんが言う。
「いやぁ~、実は隊士たちが交代で炊事をしていたんだが、飯がまずくてな……。
何しろ男は家事などできんからなぁ...。
それに、救護班も人手不足で隊医などいなかったから、
本当に助かるよ。」
ここ最近の飯はひどいものだった...と近藤さんが嘆かわしい表情で呟く。
すると障子の向こうからバタバタと複数の足跡が聞こえてきた。
