リンゴ好きのシンデレラ

その間、見守ってやると、不意に冬風がやって来た。



「クッシュンッ!」



アイツは、大きなクシャミをして、手を合わせて擦った。



そのまま、手を開きながら息を吐いたりして、自分を温めていた。



アイツから吐かれた息は、冬だから当たり前のように、白くなっていた。



その光景は、とても寒そうで。