リンゴ好きのシンデレラ

「そんな、鳥かご頭でどこ行く気?」



「へっ?ち、ちょっと!!」



「僕のお昼寝邪魔したのに、親切に顔を隠してやってんの。」



沙良は必死の思いで抵抗したが、声からして男。

だとしたら、男に勝てるわけがない。




だが、今のこの格好は、とても沙良には耐え難いものだった。