____沙良side


初めてだった。


こんなに痛く殴られたのは。


沙良は、重い体を持ち上げて流しの方へ向かった。


テーブルを横目で見て、ぐちゃぐちゃにされた茶封筒の入り口の方を

見ると、案の定お金が無くなっていた。


「また バイト三昧かぁ。・・・ハハ。」