「え、良かったって?」


なにが良かったのだろう。

今の時点で、何か広瀬くんにメリットがあったのだろうか。


いや、私が奢られて、逆にデメリットだと思うけど。



そう、考えていると、広瀬くんのいつもの優しい声が聞こえた。




「だって、笑ってたから。」