パチン・・・パチン・・・



無意識でやっているが、不意にホッチキスの音が度重なる。



それ以外は全くの無音で、時計の針が振りきれている音しか聞こえなかった。



それもそのはず。


なんせ、まだ一回も喋った事がないからだ。


でも沙良は、そんな事を

気にしてなく、別に気まずいとか思っていなかった。