そんな凖があの子の前では壊れ物を扱うかのように…
あの子に笑いかけていた
そしてあの子も凖にそんな瞳を向けていた
あの2人は愛しあっていてお互いを支えてる
あの2人の中には見えない何かがある
俺は初めて見たあの2人にそんな印象を持った
凖は俺らに何も話してくれない
まるで俺らが使い物にならないみたいな
これでも結構有名な暴走族のメンバーなんだけどな。
俺らなら少しは凖の力になってやれるんじゃないのか。
この頃の俺はそんなことを考えていた
凖を縛っていたのはそんな生易しいものじゃなかった
血塗られた世界
あの2人はそんな世界に身を置いていたんだ
そんなことを今の俺は何も知らなかった
凖に守られていたなんて知る由もなかった
––––––––––––––––––
–––––––––––––––––––––––


