「椿ー、一緒に帰ろ~」

「あ、柚莉!ごめんねー、今から体育館行くの!」

「体育館?なにしにいくの?」

「ちょっとねー♪んじゃぁね!またあした!」

「ちょっと!椿ぃー!」

柚莉がなにかいってるけど、無視無視!

今は早く会いに行きたい!


「はぁはぁ...柚の莉から逃げるように走ってきたから

息切れしちゃった...」

みていると、試合がおわり、みんなが集合しているところだった。

あの先輩のどの姿を見てもかっこいいって思っちゃうのは

おかしいのかな....

そんなことをおもっていると、部活がおわったみたいだ。

「あ、君。さっきの子だね」

ふりかえると、部活見学のときの先輩がいた。

「あ、はい!」

「名前なんていうの?さっき聞き忘れてたね

俺は高橋たくみよろしくな。」

「はい!あたし天野椿です!よろしくお願いします!」

「んじゃあいつよんでくるね」

「はい!」

「陸ーちょっとこっちこいー」

たくみ先輩、あの先輩のこと陸ってよんでるなー陸っていうのかな?

「ほら、こいつが椿ちゃんがいってたやつだぞ」

「あ、こ、こんにちわ!天野椿ですっ!」

「あぁ、こんにちわ、僕は杉山陸だよ。」

「よ、よろしくお願いします!」

「よろしくねっ、それでなにかようでもあるかな?」

「あぁ、それは...えっと...」

急な質問にびっくりした。

普通にかっこよかったので!とか言えないし...どうしよ!

返事に迷っているとたくみ先輩が言い出してくれた

「部活見学でこの子といっしょになったらこの子陸に会いたがってたんだよ」

おぉ!神様!すくわれた!!

「そうなんだね、じゃぁ素でいかしてもらおうかな。」

「お、陸いいのかー?」

「大丈夫だろ、こいつなんかおもろそーだし。」

「ははっ!まぁ好きにしろよ」

「あぁ」

先輩たちなにいってるんだろう...?

あたしにはさっぱりわからないまま、今日はさよならした。