水無瀬くんの笑顔が、頭に離れないまま黄組の応援合戦が終わった。 「華湖~!水無瀬くん、見……ちょ…!顔真っ赤よ!」 「へっ??」 百合にそう言われて、やっと顔に全身の血液が集まっている事に気付いた。 両手で、両方の頬を包むように押さえる。 「まさか、華湖。水無瀬くんに見とれてたの?」 「……かっこよかった、んだもん」 私が拗ねたようにそう言うと、百合は、面白いもの見るようにニヤニヤ笑った。