溺愛オオカミくんと秘密の同居。



私をお姫様抱っこしていても、やっぱり水無瀬くんの足は、速くて1位の子をあっという間に抜かして、ゴールテープをきった。



係りの人に、借り人競争のお題を見てみると、クスリと、笑って「確かに、当たっていますね」って言われたんだ。



係りの人が、マイクを持って私のお題を言おうとした瞬間、



「…すみません。こいつ、怪我してるんで先に医務室に連れていきます」



そう言って、係りの人の返事を聞かず歩き出す。



後ろのマイクから、



「゛いつでも、守ってくれる人。゛」



っていう私のお題が聞こえたんだ。