「華湖!頑張れ~!」 声がしたほうを振り向いてみると、百合が、手を振っていた。 私も小さく振り替えし、ふぅ…と一回深呼吸をする。 「位置について……」 バンッというピストルが、聞こえた瞬間私は、思いっきり走り出す。 まずは、網をくぐる。次は、平均台の上を落ちずに渡る。その後、パン食いをして。 次々進めていき、前に誰もいない事から現時点で1位だという事が分かる。